2013/02/25

WTN邸 ビー玉工事



いよいよ WTN邸の最後の工事は、クライアントご家族によるビー玉の埋込作業です。

私は、設計者として、いつも思っているのは、クライアントご家族には自分が家をつくる、という意識を持ってほしいと思っています。
例えば、家の主であるお父さんが、ある日、家を買ってきてみんなで住まう、というのではなく、家族みんなで住まい方を話し合い、その思いを私たち設計者に伝え、最後に自分がつくったという跡を残してほしい、と思っています。

建築家は、とかくデザインばかりが先行し、機能的でない住宅を設計されてしまう、というお話をききます。私は、住宅という目に見えるカタチをデザインする、というより、目に見えないモノに興味があります。住宅では特に「家族の絆」です。私に依頼して頂く事で、家族の愛情や、絆といった目に見えないデザインができたら、と思っています。
「家」が主役というより、「家族」が主役となるような家づくり。
そんな事を常日頃、考えています。

2013/02/23

最近読んだ本について


最近読んだ本ですが、共通点があるように思ったので、記録しておきます。

1. 『TOEICテスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール』 小熊 弥生(幻冬舎)
英語を勉強したい、という強い思いで、ある日、地下鉄で見知らぬ外国人に声を掛けて、結局その外国人男性とルームシェアをする事になった女性作者。夢に向かって無我夢中になれば、お金を掛けなくても夢は実現する、という作者の実体験です。

2. 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺 和子 (幻冬舎)
以下引用
≪きれいさはお金で買えるが、心の美しさは買えない。人に恥じない生き方は心を輝かせる。≫

3. 『上昇思考』 長友 佑都 (角川文庫)
以下引用
≪人間はすべて心で動いている。心に動かされている。だからこそ心を高める必要がある。もし自分が死んだなら、あの世に持っていけるものは、金とか地位とか名誉ではない。心や魂だけだ。だから生きているあいだに、生まれたときよりも美しい心を育むこと。
それが僕たちが生きている意味だ。
世のため、人のためを常に考え生きることが、最も美しい生き方だと思う。≫

私は子供たちに剣道を教えていますが、「お金で買えるものは大したものではないんだよ。もっと大事にしなければならないものは、他にもある。例えば、両親からの愛情、友達との友情、こういった事を大切にしなさい、と。
右も左もまだ分からない小学生の低学年には剣道の技術よりも、「道」を教えていますが、この本を読んで、この教えは間違っていなかった、という思いでした。

2013/02/22

WTN邸 洗面カウンター




WTN邸の引渡しまで、もうすぐです。

洗面カウンターのデザインですが、洗面所では、顔を洗ったり、ハンカチ等小さな物を洗ったりするので、深さのある病院用手洗器をタイルを貼ったカウンターに設置しました。
トイレでは、主に手を洗うだけなので、浅い手洗器です。

用途によって使い分けた洗面カウンターです。

2013/02/18

非電化工房


発明家 藤村靖之さんが住む電気をなるべく使用しない  『非電化工房』へ行って来ました。
(非電化工房とは?→ http://www.hidenka.net/

「人生は愉しくなくちゃ始まらない」、「やってみなきゃわからない」と語る藤村さんは、非電化製品等を提案する発明家です。藤村さんにお会いするまでは、「発明家」と聞いてなんだか眉唾でしたが、お会いするとそのお人柄、語り口調など、いつまでも夢を見ている子供のようでした。でも、子供と違うのは実現してしまうところです。
「お金がなくたって幸せになれる」と語る藤村さんは、電気を使用しない冷蔵庫のアイデアを、多くの人に伝え、特に文化系の奥様など、どんな人でも気持ちさえあれば、出来るという事を伝えています。
お金で安易に買ってしまう、という状況はとても便利ですが、そのスピードこそが現代的であると考えます。以前、このブログで、ミル(→http://takayuki-t.blogspot.jp/2010/10/blog-post_15.html)についてご紹介しましたが、時間を楽しむ、という事は人生を愉しむ事につながる、のではと思います。

建築でも CAD や CGパースで素早く作業する事が可能ですが、便利になった分、何かが欠如しているように感じられます。建築でもどんな作品であっても何かを創る、という事は、作業ではなく、「愛」を与える事であると私は思うのです。そして、その愛とは、一瞬ではなく、時間をかけてゆっくりゆっくりその「想い」があってこそ、つくられるものであると信じています。

今では、当たり前に使える電気のありがたさが、藤村さんの口調から伝わってきました。
藤村さん、ありがとうございました。

2013/02/13

SKGプロジェクト 着工


以前このブログで、ご紹介させて頂きましたSKG プロジェクトがようやく着工しました。
3/10(日) オープンの 『整骨院』です。

2013/02/09

WTN邸 ガラス工事


現在工事中の WTN邸の仕様は、「次世代省エネルギー基準」としていますので、Low-E ガラスを使用しています。Low-E ガラスとは、ガラス表面に金属膜をコーティングする事によって、日射の長波長域(赤外線)の反射率を高めたものです。

では、Low-E ガラスに期待するのは、断熱か、遮熱か?

Low-E ガラスは、通常、複層ガラスとして普通ガラス等と組み合わせて用いられる場合が多く、室内側に Low-E ガラスを用いた場合は冬期の断熱性を高める効果があり、屋外側に Low-E ガラスを用いた場合は、期の日射遮蔽効果を高める効果があります。
つまり、Low-E ガラスを室内側の設けるか屋外側に設けるかで仕様が異なります。

2013/02/08

未完の建築十選


5ヶ月ほど前、日経新聞 文化欄にて連載されていた 「日本のモダンホテル十選」 についてこのブログで触れましたが、今回は建築家 光嶋裕介さんによる 『アンビルトの夢 未完の建築十選』が、連載されていました。

その十選とは、
1. アントニオ・ガウディ 「コロニア・グエル教会」 1908年
2. アントニオ・サンテリア 「新都市 (チッタ・ヌオーヴァ)」 1914年
3. ハンス・シャローン 「建築の誕生」 1919年
4.  ミース・ファン・デル・ローエ 「フリードリッヒ通りのビル」 1922年
5. ル・コルビュジェ 「開かれた手」 1969年
6. アーキグラム 「インスタント・シティ」 1970年
7. レム・コールハース 「ラヴィレット公園案」 1982年
8. ザハ・ハディド 「ザ・ピーク」 1983年
9. レベウス・ウッズ 「アンダーグラウンド・ベルリン」 1988年
10. アルド・ロッシ 「ディカトゥム・キャロロ」 1989年

「アンビルト」とは、実現していない建築です。ただ、実現していなくても、建築家がそのプロジェクトに込める魂をスケッチや図面、模型等から感じられるものです。上記の中には、敢えて実現する事を目的としていないと感じられるドローイングも存在します。

実際、日常では現実というものを考えざるを得ません。ただ自分のアイデア等尖った想いを、普段からスケッチ等でアウトプットし、機を見て実現させたいと考えています。

2013/02/04

puma


今日は立春。暦の上では、今日から春です。
私の場合、春になると白いスニーカーが欲しくなります。

過去に履いてきたスニーカーを考えてみると、気に入った靴は何度も同じものを購入して履いていました。
20代:PALLADIUM
30代:PATRICK
現在:PUMA

偶然にも Pから始まるブランド、そして黒色が多いです。