2012/08/20

奈良美智展


横浜美術館 (設計:丹下健三)で開催中の 『奈良美智:君や僕にちょっと似ている』展 に行ってきました。

今回の展示は、大型のブロンズ彫刻や新作のドローイング等で構成されています。11年前にも、同美術館で彼の個展 「I don't mind, if you forget me.」が開催されましたが、作風が変わったようにも感じられます。こちらを向く少女たちが、時に挑戦的な、時に寂しげな表情をしており、「かわいい」という一言ではすませられない奥深さを感じさせます。

一緒に行った娘たちも彼の描く不思議な少女たちに興味を持っていました。娘たちに彼の絵を見せたかったのは、絵の描き方は自由である、という事を教えたかったのです。なにも写実主義に拘る必要はない、と。

「もはや自分が作るものは、自分の自画像ではなく、自分や誰かの子どもや友達だと感じる。オーディエンスのもの、欲を言えば美術の歴史の中に残っていくものになっていくと思っている。自分の肉体が滅んでも、人類が存在する限りは残っていくもの。」 -奈良美智

巨匠らしい言葉です。



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