2013/04/30

空を切り取る窓


私は、子供の頃から空の色が好きです。

マドを見せるのではなく、ソラを見せる、という思いから、窓枠を消しています。
インテリアの白い壁や天井がそのまま外へ伸びていくように、窓を設けています。

2013/04/29

眞壁 廉


高校時代の美術教師だった眞壁 廉さんのアトリエを訪ねました。

眞壁先生とお会いするのは、高校卒業以来なので、22年ぶり。
私は舟越 桂さんのつくりだす作品の顔の表情が好きなのですが、先生の先輩だったとは思いませんでした。

先生の作品でも、トルソーというより頭部を鉄によって、そのモデルが背負ってきた生き様を表現されています。各々の作品のもつコンセプトをご本人に訊いてみるまで、正直なところ理解できませんでしたが、お話を伺うと、そのモデルの持つとても切ない背景ゆえに、作品に対して慈しむ気持ちも生まれました。

「何かを表現をするという以上、その作品のコンセプトを自分の言葉で説明する義務がある。」と仰る考え方は納得です。建築でも一つ一つのモノや位置に必ず意味があるものです。

中学時代に 和辻 哲郎の本と出会った先生から、言葉を丁寧に紡ぎ出して作品の説明をして頂きました。今でもトライアスロンを制覇するほど、生きる事に意欲的な先生の姿を見ていると、私自身も前向きなパワーを頂きました。

本当に、どうもありがとうございました。
眞壁 廉さんのHP → http://lens-art.s2.weblife.me/index.html



2013/04/28

COLE HAAN


車の窓の隙間から薫る風が、心地良い季節となりました。

上記写真は、ドライビングシューズです。
私は高校時代、COLE HAAN や Timberland 、Red Wing などアメリカの靴が好きでした。最近、やはり新しい靴を買おうと思うと、以前買っていたブランドの靴が欲しくなります。

COLE HAAN は、現在 NIKEの子会社となっています。その為、靴のソール部分にエアが入っているので、弾力性があり非常に歩きやすい仕様となっています。

2013/04/27

田中 千晶


先日、RAFT (中野)でダンスを見てきました。
田中千晶 さんです。

彼女のPVを見た時、その身体の背景となる空間、色、音、全てに感動しました。
私は学生時代、勅使河原三郎や珍しいキノコ舞踊団などを見てきましたので、空間が感じられるようなダンスが好きです。身体に基づく建築とどこか似ているような気もします。

今回彼女は 「光」をテーマとして、身体で表現するその姿は、あたかも空間を創造するようです。

以前、私がとても感動したPVはコチラです→ http://www.youtube.com/watch?v=1PlW5jqlSLU&feature=player_embedded

2013/04/26

中村好文展


TOTOギャラリー・間で開催中の 『中村好文展 小屋においでよ!』 に行って来ました。

以前このブログで、彼の著書 「普通の住宅、普通の別荘」 をご紹介しましたが、私は彼の作品が大好きです。奇をてらっていない「普通の」住宅は私が目指すところです。

また彼の経歴で、設計事務所を勤務後、家具製作を学び、その後、吉村順三事務所で働くという、常に住宅のスケールを意識した人生も魅力的です。

この展示会のパンフレットの中で 『「ビッグプロジェクトには見向きもせず、住宅ひとすじに・・・」と言いたいところですが、実際には「ビッグプロジェクトの方が、ぼくに見向きもしなかった」というのが本当のところです。』 といった件も中村さんらしく、とても好感が持てます。

この展示会は、6/22(土)までです。オススメです!

2013/04/24

パーク歯科 夏見台診療所


この度、インテリアをデザインさせて頂きました歯科医院 「パーク歯科」が完成しました。

このブログにて、工事中の様子をご報告してきたプロジェクトです。
三面ガラスに囲まれ、交差点に建つ建物に入居する歯科医院です。交通量のとても多い道路に面している事から、非常に視認性の高い為、今回は "color" をテーマとし、明るく、親しまれやすいクリニックを目指しました。

偶然にも、グリーンは今年の流行色のようです。

2013/04/23

タンブラー


皆さんは、タンブラーを幾つお持ちですか?

先日、香港から帰国したクライアントからタンブラーを頂きました。(左)香港のスターバックスのものだそうです。
中央は、普段私が使用しているスタバのタンブラー。
右端は、以前の事務所で使用していた DEAN&DELUCA のものです。

私はコーヒーが好きなので、仕事中など保温状態が保てるのでとても重宝しています。

2013/04/22

東京ステーションホテル



東京ステーションホテル (インテリアデザイン:リッチモンド・インターナショナル)で行われた友人の披露宴に出席してきました。

18年前、大学に入って初めて声を掛けた友人で、二人で自転車で京都まで行ってきました。当時の色々な思い出を蘇ったとても良い一日でした。
友人の本当に幸せな姿を見ると、こちらまで幸せになりますね。

このホテルに併設されるチャペルは普段なかなか見られないので、建築設計に携わる身としては、とても良い機会でした。

2013/04/19

色のある部屋


内装壁をクロスではなく、塗装で仕上げた子供部屋です。

この黄色い部分は、空調用のダクトスペースを隠す為に設けた収納です。シナ合板の可動棚となっているので、用途に応じて高さを選ぶ事ができます。
部屋の一部に色を用いると、明るい雰囲気となります。着色のポイントは、あくまでも部屋の一部分だけです。

私は、風水についてあまり詳しくありませんが、インテリアに黄色を用いると、金運アップや良き出会い等、ラッキーカラーのようです。

2013/04/18

丸の内相続プラザ


相続に関する相談窓口のデザインです。

東京駅の目の前という立地条件を活かす為、ガラス張りの個室ブースを設け、個人的な相談を受けられるスペースを確保しています。また、容易に可動できるテーブルと椅子を並べ、通常は、相続に関するパンフレット等を閲覧できるスペースが、定期的なセミナー等を開催できるよう配慮しています。

この建物周囲には、超高層が建ち並びますが、このエリア独特の歴史的な建物カラーが存在するので、ここでは敢えてカラーを抑え、透明なオフィススペースを心掛けました。

4/17付 日本経済新聞 (神奈川版)掲載  詳細→http://zeirisi.co.jp/souzoku-plaza.html

2013/04/16

TATAMI Room_和室


和室といえば、「最低でも6畳は欲しい!」というお客様が多くいます。

和室の場合、布団を収納する押入や仏壇スペース等を設けると、8畳程度のスペースが必要となります。8畳と言えば、約13㎡。大きなLDKを設けてしまうと、狭小敷地ではなかなか難しい現実となってきます。ただ和室を設けない場合、小さなお子さんと一緒にプチ昼寝などが容易にできません。

上記写真の和室は、わずか3畳です。
板の間があるので、正確には、もう少し広いのですが、LDKと併設しつつ、琉球畳を使用しているので、決して狭さは感じません。視線の先には、和紙素材のブラインドから優しい光が入ってきます。シャッターも設けていますが、通風シャッターなので、夏には、セキュリティを確保しつつ通風をも考慮されています。

狭小敷地であっても、アイデア次第で、より豊かに暮らすことはできます。

2013/04/15

パーク歯科-5 (夏見台診療所)


来月開業の歯科医院の工事状況です。

消防検査も無事、終了しました。
消防検査は、消防法に基づいて検査をするのですが、所轄によっては厳しく指導される場合があります。建築とは、そういったルールの中でデザインするので、なかなか思うよういく事はありません。その他 クライアントの要望、使い勝手等総合的に判断していかなければなりません。でもその生みの苦しみがあるからこそ、やりがいのある仕事ですね。

お引渡しまで、あともうすこしです。。。

2013/04/13

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方



本が好きです。
私の場合、常に雑誌や本を持ち歩いて、電車内ではもちろん、隙間時間ができると読める状態にしています。

最近は、『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』 岩田 松雄 (サンマーク出版)を読みました。この本を手に取ったのは、作者が過去最高売上を達成した元スターバックスCEOで、彼のリーダー論に興味を持ったからです。

この本も図書館で予約して借りたのですが、この本の中では、「本は自分で買いなさい」と書かれていたので、とても反省しています。やはり、自分が身銭を切って本に投資をして、自分で書き込んだり、ページを折ったり、数年後に読み返す、という習慣が必要だという事です。

この本の最後に書かれている作者の言葉 「早く社長をやりなさい」は、多くの意味が含まれています。

2013/04/11

こども部屋


陽当りの良い南側に子供部屋、北側に水廻りがあるプランを良く目にしますが、そんな世の中の常識に疑問を持ちます。

実際、子供が自分の部屋に閉じこもるようになって勉強するのは、中学生頃からで、しかもその時間帯は部活動から帰宅した夜が多いかと思います。小学生であれば、リビングで家族と一緒に勉強してほしいと思います。TVを見ないなど、当然家族の協力が必要となりますが。

写真は、北側にある子供部屋の様子です。
北側だからと言って、暗闇ではありません。実際、子供がまだ小さいうちは使用しません。

その代わり南側に大きな吹抜とトップライトによって、リビングに明るい光を注いでいます。また、浴室も南側なので、今時分の夕方であれば、照明を付けなくても十分お風呂に入れます。天気が良ければ、元旦風呂も最高です!

そんな世の中の常識から外れた、自分らしいプランをご提供します。

2013/04/09

パーク歯科-4


現在工事中の歯科医院の状況です。
診察室に診療ユニットを並べ、エックス線室の放射線漏洩検査も問題なく無事終了しました。

写真右の奥に見える受付カウンターは、以前の診療所で使用していたものです。
どんなモノでも時間が経つと汚れたり、キズが付いたりしていきますが、それも風合いの一つであると考えます。ただ再利用品は、周囲の新しい仕上に比べると見劣りしてしまいますし、補修も決して安いものではありません。

しかし、モノを大事にするその気持ちを尊重したいと思い、家具はなるべく再利用としています。

2013/04/08

100の思考実験


最近では、電車に乗っていると電子媒体で本を読む人を見かけますが、私の場合、やはり紙媒体で読む事が多いです。新しい雑誌の印刷された紙の匂い、本の重さ、紙の色など電子媒体では感じられない感覚が自分好みです。なにしろ、紙であれば気楽に書き込める点が気に入っています。

最近読んだ本は、『100の思考実験』 ジュリアン・バジーニ著 (紀伊國屋書店)です。
サラリーマン生活を辞めると、考える内容の範囲が拡がったような気がします。建築は、生活の一部のものなので、自分で気付いた点などが図面に盛り込まれているかどうかが気になります。目の前の仕事だけでなく、この先の事など、自分で営業しながら仕事に繋げていく、その過程が楽しいですね。

そこで重要なポイントは、「考える」事。
いろいろ、勉強の毎日です。

2013/04/05

明かり窓


ご自宅のトイレに「明かり窓」、付いていますか?
トイレ内の電気の付けっぱなしを防止する為に付いている窓です。

その窓をドア(引戸)の引手と兼用してデザインしました。
この光のスリットに手を掛けて、ドアを開けます。明かりが付いているかどうかも一目瞭然です。

その他に付け忘れ防止対策として、人感センサー付照明を用いる場合もあります。

2013/04/03

歯科医院の工事状況-3


来月オープン予定の歯科医院の工事状況です。
通常の店舗では、床下に雑排水や汚水、給水の配管、電気配線やLANケーブル等を敷設するかと思われますが、歯科医院ではこの他に、バキューム用の給気や配線等もあります。

レントゲン室では、鉛が貼られている石膏ボード(PB)を使用する事で、放射線の漏洩を防ぎます。当然の事ながら、レントゲン室に使用する扉やガラスをも鉛を使用しています。

上記写真は、PBの上にクロスを貼る前の作業で、PBどうしの継ぎ目やビス跡をパテで埋めている状況です。